030323-Sunday
ペットの話
100%ORANGEさんがイラストを階段に描いたと聞いて、池袋のアフタヌーンティーに遊びに行った。苺のタルト、うまー。ケーキ、ガトー、クーヘン。何語で呼ぼうが、まったくお前らは最高だ!!!!
リビングで雑貨をみてると、恋人が紺色のエプロンをプレゼントしてくれた。これでめでたく第1シェフに任命されたのだ。エプロンには勲章もつけてもらった。
また「どうぶつ奇想天外」の話。
2時間スペシャルは犬猫についての特集で、猫の一日をGPSとCCDカメラを使って追うという面白い企画。家猫だって、いったん外に出すと飼い主のしらない生活があるのだ。そして犬好きとしては、退役した盲導犬が数年離れていても元の飼い主のことを覚えていた姿にちょっと涙ぐむ。娘の結婚式でも泣かなかったこの私が。犬が尻尾をふって走るだけで!
犬についてはわかったことがあった。
よく近所の河原などで犬を連れた飼い主が集まって、犬たちは犬たちで、人は人同士で集まってるのだ。犬たちは体の色、形、大きさなんて何倍も違うのに、なぜかすぐに仲良く遊びあっていて、新参の飼い主の方が、肌の色も背格好も同じぐらいなのにどうしてなかなかとけ込めなかったりしている。
犬は相手が犬ってどうしてわかるんだろう。あんなに形が違うのに…と常々疑問に思っていたけれど、ああみえてみんな狼の末裔で。チワワもセントバーナードも人と共に暮らし、目的によって姿までかえてきた仲間。食肉目−イヌ科−イヌ属−イエイヌという同じ種なのだ。
いままで、原種がいるんだと思ってた。想像はつかないけれど、ちょっとたくましく、目つきの鋭い野生のチワワ。野生のプードル。そうか、いないのか…。
動物に助けられたり、抱きかかえたり、見上げたりすること。
成長すると売れなくなるからと子犬になるべく餌をやらないペットショップ。水中の機雷を除去するのにイルカやアシカを使う世界一の軍隊。そういう胸の奥底を冷たくするようなやつらと、なにが違うのかと問われれば言葉につまるけど、
犬は人の役にたったり、一緒に遊んでいると嬉しそうにみえる。盲導犬も引退後は引き取られてしあわせそうに暮らしていた。しあわせかなんてわからないけれど、よかった。
糸井さんの鼎談集の中にあった杉浦宏さんのお話がよかったのでおすそ分け。色々な水族館の館長を務め、全国こども電話相談室で回答をされてる方だ。
杉浦:あるとき、女の子からこんな電話がありました。「金魚が死んだけど、お母さんが箸でつまんでポリバケツに捨てなさいって」と言ったきり、ずっと黙ってる。聞くと、毎朝起きたらすぐに水槽に見にいっていた金魚が、その朝死んでいた。お母さんは朝の仕度で忙しいし、死んだ生魚の処置としては、生ゴミと一緒に捨てるのが適切だと思ったんでしょう。お母さんに悪気はなかったと思うんです。ところが子どもは死んじゃった金魚がかわいそうなんだ、すごく悲しい。
石川:お母さんは、自分で生きものを飼ったことがないんですよ。
杉浦:その子は金魚を捨てることもできず、悶々として夕方の四時まで待って、電話してきたんです。それで、「きみは宝物を入れるような小さい箱を持ってないかい?その箱に白い脱脂綿を敷いて金魚を寝かし、箱を公園の片隅にでも埋めてやるといいよ」と言ったら、その子は「わかった」と答えたかと思うと、すぐにガチャンと電話を切っちゃった。僕は「ありがとう」なんて言葉はどうでもいい。今やれることが決まって、その子は多分、急いで箱を探しにいったんだと思う。そして、これであの金魚をポリバケツに捨てなくてもすむんだと、すごくほっとしたんじゃないかな。
「経験を盗め」 糸井重里・他 [bk1/amazon/井戸端]
この時の放送を聞いていた人も、すごくほっとしただろうな。私は弟が飼ってる小鳥が死んでしまった時のことを思いだした。その数日前からとりたててわるいとこはないんだよ、と診断をうけて。気休めのビタミン剤を飲ましたりしていたんだけど。ついに動かなくなってしまった小鳥を両手につつんで、弟は全速力で獣医さんのところに駆けていった。私が追いついた時にはちいさな胸に聴診器をあてて先生はもう首を横に振っていた。そして弟は小鳥を自分の手にとりかえすかのように受け取ると、涙を浮かべながら玄関を出たのだった。私は一礼だけして弟を追いかけたけど、いま思うとお会計もしなかった。先生も呼び止めなかった。
030322-Saturday
人のかたちをした真空
まず、受け手に認識してもらうめのジャンルを決めるべきだ。1サイト、1テーマ。「シルチョフの旦那」がテーマにならないなら、詩でも写真でもゲームでも日記でも。なにかひとつに絞った方がマーケティング的にはいい、ですって?
「そうでないと器用貧乏でなにもできないおじさんにすぐなっちゃうよ。」
ほんとだ。しかしそれをいうなら友人、もっとマクロ的な視点に立ってみたらどうだい。
たとえば料理なら、2人分つくるのと、200人につくるのでは、つくりかたからして違ってくる。わかるだろう?
けれど劣化や変化なく複製できるサービスにおいては、オンリーか、ナンバーワンでないものは、まったく価値をもたないんだ。ナンバーワンとオリジナルをみつけにくくしてるだけなんだ。はっきりいって邪魔なんだ。たとえば友人、君は日本で6番目に腕の立つクラシックピアニストの名前に興味があるかい?
そういうわけさ。けどね、こんなとこに繋いでる暇があったら、レイモンド・カーヴァーの小説でも買ってじっくり読んでた方が、ずっと人生に対して優しくなれますよ。ここにオリジナルはなにひとつありません。そう大書して世の中のためにカメラを捨てて、サイトを閉じられないのはなぜだと思う。そうなんだよ。困ったことに自分が退屈するのだけは厭なんだなあ。友人、僕にだってひとり分の居場所がいるんだ。もし居場所がない人間の歩き回ると、その軌跡は真空になってしまう。そんな真空が街中にあったら危険だろ?
030321-Friday
もったいない…。
いくつ持ってってもなくなる。ATMからお財布に下ろしただけ使ってしまうのと似たようなものか。ティッシュ配りのお兄さんとの立場がいつもと逆転する。けれど言わせてもらえば道でもらえるティッシュは硬くて粉っぽいから、売れるほどある鼻のアブラもすぐに売り切れてぱりぱりしてくるんだ。
目薬、ティッシュ、くしゃみ、をくり返しているだけでまったく退屈する間もない。くしゃみ1回は腕立てふせ3回の体力を使う。こんなことばかりしているうち衰弱してしまう。このまま自分は花粉症で死んだ最初の人間になるんじゃないか。くしゃみの音を押さえ込んでたら腹筋が痛いしさあ。ふー。つらい。ひー。つらい。
色々と騒いでいたら見かねた恋人がアレルギー用の抗ヒスタミン剤をわけてくれた。さっそく飲んでみた。これが体質にあってたようでえらく効いた。まず、あれだけ悩んでいたくしゃみがぴたりと止まり、喉が乾いてきて。だんだん目も渇いてきて、太ももや腕のあたりからだるくなって、ついには泥のように眠ってしまう。
030320-Thursday
国際井戸端会議の決議492564
さいきん、ブランドものの正義や自由がすっかりお安くなって助かるわあ。国産のは安いけどすぐに煮崩れちゃうのよね。やっぱり煮ても焼いても食えない米国産にかぎるわ。あら、この正義。ちゃんと袋にはメイド・イン・USAって書いてあるのに…どうしちゃったのかしら。なにこれ、どうなっちゃってるの、もういや私、こんなの!
「そうね。戦争はちょっと…いやよねえ」「うちもいまは無駄な出費は抑えたいわ…」「おうちローンで建てたばっかりなのよー。それを壊すなんて考えただけでぞっとするわ」「うちの子はそういうのに巻き込みたくないの」「それじゃ、戦争はなしってことにしましょうよ」「そうね」「そうよ」「もう、やめときましょ」「いい考えだわ」「どうしていままで思いつかなかったのかしら」
030319-Wednesday
いまはちいさな火だけれど。
前に書いたけれど一夜にして駅前の黒目書店が消えてしまった。ご丁寧にも東久留米駅北口店、東久留米駅東口店、東久留米駅西口店、3軒まとめてぜんぶ。以来、駅構内のやまもと書店、このベストセラーと雑誌と漫画と幻冬社文庫といった通勤の友を売っているちいさな書店がいつも混み合っている。
そんな僕の町、東久留米だけれどこのたび駅前にインドカレー屋さんができた!駅からの帰り道、なんだか黄色い看板が目にはいったので気になって近づくとインド・スリランカ料理専門店があたらしくオープンしていたのだ。その前に何の店があったのかすら思い出せない地味な場所だけれど、俺がこの町にやってきたカレーの火を守ってやろうと思った。いまはちいさい火かもしれないけれど、守って、育てて、カレーの業火で11万市民の舌を焼き尽くしたい。いやこれは筆の勢いでそこまでは思ってないけれど。でも頑張ってほしい。
というのも、その昔。東久留米駅前にもインドカレー屋さんがあったのだ。国際結婚した御夫婦のやってる店で、東久留米に住むこと十年、すっかり土地になじんだ旦那さんが自分でナンを焼くためのかまども作ったという話が市報に載っていた。もちろん引っ越して来てすぐに行ったさ。味もなかなかだったけれど、辛すぎるのがいけないのかお客さんは少なかった。そして2度目に行く間もなく夫婦の店は不動産屋にかわってしまっていた。
ふたたび町に灯りかけたカレーの火をまた消すわけにはいかない。次の日にも日替わりカレー4種食べ放題ランチにでかけた。どうやら大盛況だ。店が減っていくばかりの東久留米にあって市民はあたらしい刺激に飢えている。どこもオープンした当初はこうして詰めかけるのだ。そのチャンスにすかさずハートをつかまないと、お客の流動性が極端にひくい町なので挽回はむずかしい。
ところが手心をくわえて言っても、カレーはいまいち、ナンは冷めたものが山盛りに積まれているばかり。作り置きはバイキングの常とはいえ固形燃料も入ってないし…開店時間に行ったのにカレーがすっかり冷えて表面が固まっているのだ。店内は満席、オープン当初の成績としては成功かもしれないけど、このまま冷えたカレーと冷えたナンの食べ放題じゃあんまりだ。
レジで料理はどうでしたか?と尋ねられたので勇気をだして「カレーもナンもぬるかった。」と伝えておいた。「ごめんなさい、伝えておきます。こんどからは熱くさせます!」とすごい勢いで答えてくれたけれど…インド商人の言葉を額面通りに信じていいものかしら。とにかく経過を観察していきたい。
030318-Tuesday
犬の旅
のらの犬がいた。
犬はなでられると、こわかった。
棒を握った手をみると逃げながらほっとした。
石を投げつける手とパンをくれる手。
犬には区別がつかなかった。
だから犬はいつもこわい夢をみた。
こわくて目が覚めると月にほえた。
どこかで自分と同じような声が
聞こえる夜も。聞こえない夜も、あった。
犬は旅にでた。
その町には食べ物がなかった。
肉屋がてんで商売にならないような町で
男たちは棒や石で犬を追い回した。
犬は旅をした。
その町にはサーカス小屋がなかった。
サーカスがてんで商売にならないような町で
ただの犬には誰も見向きもしなかった。
犬は旅をした。
その町には犬がいなかった。
めずらしい猫と勘違いされて犬はちやほやされた。
でも、ぼくは猫じゃない。
犬は旅をした。
その町には警察がないようなものだった。
警察がいちばんの大泥棒みたいな町で
犬は番をして餌をもらった。夜も眠れなかった。
犬は旅をした。
その町には子供がいなかった。
だから野球場もボールもなかった。
草むらでボールを追いかけたりできないなんて。
犬は旅をした。
犬は旅をした。
犬は旅をした。
その町には花屋がなかった。
花屋がてんで商売にならないような町で
女たちはかわいい野の花を摘んだ。
犬が姿を隠していると
ラベンダーの花がゆれて鼻先をくすぐった。
長い旅に疲れていた犬はいつしか眠っていた。
大丈夫、もうこわい夢はみない。
030317-Monday
ポン・デ・リングおいし。
毎日またはひんぱんにドーナツを摂取しないと機能できない★
ドーナツを中断したり、量を減らしたりなどのコントロールができない★
1人でも食べる★
ドーナツについて言い訳する★(穴があいてるから3個で2個分だとか…)
ドーナツによる記憶喪失(ブラックアウト)が起こる
ドーナツによる暴行
社会的および家族的関係、または仕事上の責任に支障を来す
出勤しないなど行動に問題がでる★
隠れてドーナツを食べるようになる★
ドーナツについて指摘を受けることを好まない★
食事を摂らない★
外見を気にしなくなる★
朝、ふるえがみられる
顔が赤らみ、毛細管が拡張する(特に鼻の毛細管)
---- 6ポイント以上あてはまる人はお近くの病院でまずは診察を。
本日、確定申告の提出期限。所沢で乗り換えて8月31日タイプの人でごったがえす東村山税務署へ。かくいう私も徹夜でふらふらだ。赤字なのもどうかと黒字を残したら領収書をぜんぶ使わないで済んでしまった。まいった。そろそろドーナツ代だって稼がねば。じっと手を見る。これが動きださないかなあ。