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030330-Sunday
たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時。

 朝のうち延滞がつかないうちに映画を返し、またポン・デ・リングを買ってかじる。
 飛鳥山では桜が談合でもしてたかのように揃って咲いた。昨日の日暮れ時、つぼみが相談している声が聞こえたので、夜どおし桜を見張っていたが、ぽわ、とどこかで咲いたのにつづき、無数の桜が音をたてて咲くさまをみることができた。花咲く音に自分の心臓の音がかきけされ、街路灯の光は揺れた。最近の欧米の研究で開花のあと3時間のうちの染井吉野の香りには幻覚成分がふくまれることがわかったという。

 ふふ、いいのがたくさん出来た。
 毎週末のように一緒になにかを作り、そして同じものを2週つづけることがない…という飽きっぽいふたり。恋人の部屋にはフェルト、絵の具、粘土、和紙、果てはエポキシ樹脂、いろいろな素材が素材のままである。この、くるみボタンは性に合うみたいで、布を切ったり、くるんで踏んづけたり、あっというまにキットがなくなった。

 

030329-Saturday
うつしよ

 僕たちはたくさんの夢をみて、
 いちばん長いひとつを
 現実と呼んでみたりする。

 この春、新発売。
 目覚まし時計のための目覚まし時計。
 (よのなか、どうなっちゃうの。)

 

030328-Friday

 

 影しかみえない猫がいる、ときいて探しにいった。
 ポケットに黒胡椒をいれた傲慢な少年が
 いつもかわいがっていた猫。

 

030327-Thursday
思索する人たち

 先日。パンジーのブーケがたくさんならんでたので、ひとつ買っていこうかと思ったけれどやめて。サヤミーニャにその話だけしていると、「パンジーはサングラスをかけたおじさんが並んでるみたいでこわいから嫌い…」とおびえている。それなら買わなくてよかったけど、まったくへんなことを考えるなあ、と笑った。
 ところがさきほど散歩していたときのこと。私が何者かの視線を察しておそるおそるふりむくと、たしかに奴らがこっちを睨んでいたのだ!

 その後、調べてみるとパンジーの語源も花を顔にみたてて、フランス語のパンセ(考える)からきているのだという。ふーん。そう。

 

030326-Wednesday
写真集をアップしましたのこと。

 カチ…カチカチ、チ。古河警部のクリック音が止んだ。
 ここは警視庁捜査一課、特殊班。誘拐、企業恐喝、ハイジャック…この国で起こる重大な事件の影に決まってありながら、けっして表にでてくることはない警視庁の精鋭部隊である。
 「みてみろ。なあ、こいつはどこに住んでいると思う。東京だ。一千万人が暮らすこの街にレンズを向けて、写っているのは鴨やキャベツや空ばかり。」
 古河はプロファイリングチームから特捜班に引き抜かれたばかりの助っ人だった。
 「推測するまでもない、まず人間の友達がいない。行動範囲もかなりかぎられている。そして目があまりよくないようだ、遠景の構図がまったくないからな。もしかすると最近、眼鏡を買ったかもしれない…おい、お前たち。新入りどもを集めて河原でバーベキューパーティーでもしておけ。」
 「…警部!さっそく遠くから羨ましそうに私たちの肉をみている男を発見したそうです。任意同行をもとめますか?」

 みてもいいよ。>>シルチョフ写真集-2

 

030325-Tuesday
雨の火曜日

 試写会にさそってもらってHさんと千代田区公会堂へ。これは何百人もの人にくしゃみを聞かせる絶好のチャンスだと思っていたら、雨のおかげでとても快適だ。
 映画のあと、ひさしぶりにハンニバルに行った。年末にうさぎを丸焼きにしてからだから3ヶ月ぶり。扉をあけると、まずは直子さんに「あら、誰かしら。」と先制攻撃をうけ。厨房から「いじわるして」「シルチョフのことなんて忘れちゃったよ」とぶつぶつモンデールが呟く声がきこえる…。
 「いや、やっぱりハンニバルがいちばんだなあ。こんなおいしいもの、他じゃ食べられないもの。」などといいながら食べることにした。
 ここ1年ぐらい細々と作ってたゲームがものにならなくてさ、もう次は時間かけてる余裕もないからどうしようね、なんて身の上話をするといろいろとアイデアをだしてくれた。まったく使えないけど、嬉しいものだなあ。

 雨の火曜日なのにテーブルは大体埋まっていて。もう宣伝の必要もないみたいだけど、そこらの居酒屋の2倍ぐらいの予算で、3倍の時間をかけて、5倍ひとなつこい店主が作る、100倍美味しい料理が食べられるレストラン。もし行くことがあったら、ブリックとクスクスはぜひ忘れずに食べてみてください。>>Hannnibal

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シルチョフ・ムサボリスキー
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