狼と少年
昔、狼が出ると嘘をついていた少年がいました。
退屈な村の人達は、最初。
少年をどこか愛していたのかも知れません。嘘の度に。自分が若返ったかのように
興奮して村の大人達は家を飛びでました。そのうち。大人達は暖かい家から出る事もなくなりました。
少年の嘘があまりにワンパターンで飽き飽きしてしまったのです。そして少年は。皆様ご存じのように、狼に食べられて死にました。
少年が狼に食べられる所は、とうぜん誰も見ていないわけです。少年を殺したのは狼か村の大人達か。
いいえ、少年は自分で作り出した狼に自分で食べられたのです。
少年のいっせいちだいの見せ物がなければ、
死んだのは村の大人達の方。退屈にとり殺されるところでした。
| Copyrights 1997-2003,Silchov.M shasho-san@hinden5.com www.hinden5.com |