君の宇宙旅行
今年は寒いから帰れないかもしれません
そんなメールが海王星の彼女から届いて
どうせ仕事が急に入ったんだと
今年は海王イカが不足していて高いのだ。イルカボートを3つ連結して
息継ぎしつつも天王星のあたりで力尽き
ある性格の悪い貴族の庭に落ちた。
二頭立ての馬車が森の中を疾走してくる。僕は舘の中でそれをみながら甘い酒を飲む
馬は毒入り人参をかぎ分ける賢い馬で
ドアノブばかり手元には余っていたけど
部屋はきちんと鍵つきだった。地下室では博士と助手が
軟禁されながら発明品を生み出しては
それを売って貴族は収入にしている。妙に待遇はよくて僕の腹は次第にふくらみ
彼の悪巧みに気付いた頃には
僕は海王星どころか
イルカボートにさえ入れなかった。野生のブタとウシを煽動して
6機エンジンで海王星に飛ぶ貴族を追った
ブタ小隊右へ! 牛第三斥候隊進め!
ブタ大隊特攻!! 反芻止めっ!!
…長い勝負だった。
あら。
どうしてブタなんかに乗ってきたの?
僕だってわかんない。
どうして海王星になんて来ちゃったのだ。
この星は水ばかりで居心地わるい。
相変わらず麺を巻くのがへたくそな君と
このペスカトーレ食べたら帰るさ。
| Copyrights 1997-2003,Silchov.M shasho-san@hinden5.com www.hinden5.com |