冬の朝の牧場

 

いつまでもミルクをくれないんだから。 
ビニールに入れて捨ててきて。 
拾ってきた子猫だって 
いつかはネズミをかじるから。 
あついその血をすすって 
生きてくことだってできるんだから。 

冷蔵庫が言った、 
牛乳がありません。 
財布が言った、 
お金がありません。 
ママ牛が言った。 
私、もう疲れました。 
牧場のすみっこで 
ちいさな牛が、あの…と 
生まれた。冬の朝。 

きれいな色の草を食べながら 
霧のむこうから歩いてくる 
白と黒と白と黒と白の仲間たち。 

 

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